新潟県糸魚川市で自動車の板金塗装を手がける合同会社 WHITE LINE のウェブサイトは、車体の写真を大きく見せながら、使う色をきわめて少なく抑えた構成でまとめられています。装飾を足すのではなく、白と暗いグレーを軸にしたモノトーンへミントグリーンを一色だけ差し込むことで、落ち着いた空気と清潔感を同時につくり出しています。
ここでは、このサイトをWebデザインの見本という視点から読み解きます。ファーストビューの組み立て方、配色の考え方、英字見出しを使った情報設計、ボタンや導線の統一など、車に関わる業種に限らず応用しやすい工夫が詰まっています。
ファーストビューは写真の大きさとアクセント一色で印象を決めています
結論から述べますと、このサイトの第一印象を決めているのは、画面いっぱいに敷かれた車体の写真と、そこへ一色だけ添えられたミントグリーンです。文章で説明を始める前に、どのような車をどう仕上げる会社なのかを視覚だけで伝える設計になっています。
選ばれている写真は、明るい色の車ではなく暗い色みの車体を至近距離で捉えたものです。塗装面のつやや面の張りがそのまま画面に出るため、板金塗装という仕事の質を言葉に頼らずに示すことができています。
情報を絞って並べたヘッダーの作り
ヘッダーは白い背景の上に、左へロゴ、中央に電話番号と受付できる時間帯、右へ問い合わせのボタンとSNSのアイコンという順で整理されています。要素の数は決して少なくありませんが、細い区切り線と余白によって役割ごとにまとまっているため、視線が迷いません。
ロゴは細い曲線を組み合わせたマークと欧文のロゴタイプからできており、線の細さがサイト全体の軽やかさとよく合っています。グローバルナビゲーションは細い縦線で項目を区切り、ホーム、サービス、代表あいさつ、事例、当社の特徴、会社概要、ブログといった行き先を横一列に並べています。
写真を重ねたメインビジュアルと画面下のバー
メインビジュアルは一枚の写真で完結させず、その上にもう一枚の四角い画像を重ねる構成が取られています。二層になることで、平坦になりがちな大判写真に奥行きが生まれ、視線が中央から右へ自然に動きます。
写真の下端には白い角丸のバーが重なり、左に電話番号と営業時間、右にミントグリーンの問い合わせボタンが置かれています。ファーストビューを見終える位置に連絡の手段がそろうため、興味を持った直後に行動へ移りやすい配置です。画面の右端には同じミントグリーンの小さなタブが差し込まれ、静かな画面の中でわずかな変化をつくっています。
ミントグリーンとモノトーンにしぼった配色設計
配色は徹底して抑えられており、白、淡いミント、濃いグレー、黒に近い暗色という限られた色だけでページ全体が構成されています。アクセントとして働く色が一つに絞られている点が、このサイトのまとまりを支えています。
色数を絞ることで写真が主役になります
掲載されている車の写真には赤や青など彩度の高い車体も含まれますが、周囲の面が無彩色でまとめられているため、写真の色がそのままページの差し色として働きます。背景に色を足していないぶん、載せる写真を入れ替えるだけで印象を更新できる作りにもなっています。
ミントグリーンは、ボタン、セクション内の一行の見出し、フッターの背景、リンクの先頭に付く三角のマークなど、押せる場所と区切りに限って使われています。色の役割があらかじめ決まっているため、初めて訪れた人でも、どこに触れれば先へ進めるのかを直感的に理解できます。
明るい帯と暗い帯を交互に置いたリズム
ページを縦にたどると、白と淡いミントの明るい面、黒に近い暗い面、濃いグレーの面が交互に現れます。背景の明度が変わることでセクションの切り替わりが一目で分かり、縦に長い一枚ページでも現在地を見失いにくくなっています。
暗い面では文字色を白へ反転させ、写真の暗い部分と背景をなじませています。とくに代表からのメッセージを紹介する面と、一台ごとの仕上げについて述べる面を暗色にしているため、会社の姿勢を語る部分が視覚的にも落ち着いた重みをもって伝わります。
英字の大見出しと和文サブコピーでそろえた情報設計
各セクションの入口には、INTRODUCTION、GREETING、VOICE、BLOG、FEATURE、OVERVIEW といった英字の大見出しが置かれ、その下に日本語の短い説明が続きます。同じ型を最後まで繰り返すことで、ページ全体に一定の読み心地が保たれています。
セクションの入口をそろえた見出しの型
英字の見出しは細めの字面に広い字間を取り、大きさのわりに主張しすぎない見え方へ調整されています。日本語のサブコピーが一行で内容を伝える役割を担うため、英字は装飾、和文は説明という分担がはっきりしています。
見出しの下に置かれる文章は二行から数行程度に抑えられ、続きは個別のページへ譲る構成です。トップページですべてを語らず要点だけを示す判断が、縦に長くなりがちな一枚ページを読みやすく保っています。
縦組みの英字を使ったカードと余白の取り方
暗い背景の面には、写真を敷いたカードが横並びで配置されています。カードの左端には英字のラベルが縦組みで置かれ、写真の上へ大きく重ねられているため、横に並んでいても一つひとつの性格が瞬時に伝わります。
カードの内側では、ミントグリーンの一行を挟んでから白い説明文が続きます。文字の周囲には十分な余白が確保され、写真の情報量が多い場所でも文章が沈み込まないよう配慮されています。写真そのものを暗く沈めて文字のコントラストを確保する処理も、読みやすさに効いています。
読み手を次のページへ運ぶ導線のデザイン
このサイトの導線は、形と色を完全にそろえたボタンによって支えられています。セクションごとに次の行き先を一つだけ示す作りになっており、選択肢を増やしすぎずに回遊を促しています。
角丸のボタンで統一した回遊の入口
各セクションの終わりには、ミントグリーンの角丸ボタンが置かれています。左端に小さな山形の記号を添え、白い文字で行き先の名前を示す形が最後まで変わりません。
ボタンの位置は、暗い面では中央に、明るい面では文章の流れに沿った位置にと、背景に合わせて自然に見えるよう置き分けられています。同じ形の要素が繰り返されるほど、ここを押せば進めるという理解が働くため、下へ読み進めるほど操作が軽く感じられます。
問い合わせへの入口を画面の上下に置く配置
問い合わせへの入口は、ヘッダーの右側とファーストビュー下部のバーという、読み始めの位置に二つ用意されています。さらにフッターのリンク一覧にも同じ行き先が並び、読み終えた位置からも戻れるようになっています。
ヘッダーにはLINEとInstagramのアイコンも並び、連絡や情報収集の手段が一か所に集まっています。入口を画面のあちこちに散らさず、決まった場所へまとめる考え方が全体を通して一貫しています。
会社情報とフッターの見せ方
ページの終盤では、所在地や事業の内容といった具体的な情報が、表と一覧で整理されています。写真中心の上部とは対照的に、事実だけを淡々と並べる構成へ切り替わる点が読みやすさにつながっています。
細い罫線で区切った会社概要の表
会社概要は、項目名を左、内容を右へ置いた二列の表で示されています。区切りは細い横罫だけに絞られ、枠線で囲わない作りのため、項目数が多くても圧迫感が出ません。
表からは、営業時間が8:00から18:00までで日曜日が定休日であること、塗装を行う工場と受付や車両の販売を行う場所が分かれていること、2023年12月に設立された会社であることが読み取れます。事業の欄には、自動車の板金塗装と事故によって傷んだ部分の修理、JET BLACK を用いた防錆の塗装、正規取扱店として対応するラプターライナー塗装、エアブラシによるアートやピンストライプ、床板の張り替えやステーの補修を含む車両の架装、ガラスコーティング、新車と中古車の販売が並びます。表の下には、場所を案内するページへ進むボタンが続きます。
列で整理したフッターのリンク
フッターは淡いミントの背景へ切り替わり、左にロゴ、その右へ複数の列に分けたリンク一覧が並びます。項目の先頭には小さな三角のマークが付き、視線が縦へ落ちやすくなっています。
リンクには主要なページだけでなく、ラプターライナー、防錆、エアブラシ、リノベカー、全塗装といった施工ごとのページも含まれています。ページ数が多いサイトでも、フッターまで下りれば全体像を把握できる構成です。
板金塗装やカスタムペイントを扱うサイトで参考になる考え方
ここからは、新潟でラプターライナーやカスタムペイントの依頼先を探す読者の視点に立ち、この分野のサイトで押さえておきたい見せ方を整理します。合同会社 WHITE LINE のサイトは、その多くを素直な形で実践しています。
仕上がりは文章よりも先に写真で伝わります
塗装やペイントの分野では、仕上がりの質を文章だけで説明することが難しく、写真の見せ方がそのまま信頼につながります。作業中の手元、仕上がった車体、工場の様子というように距離の異なる写真をそろえると、技術と環境の両方が伝わります。
このサイトでも、至近距離で捉えた車体、工場に置かれた車、施工中の手元といった具合に、引きと寄りが意識して混ぜられています。似た構図ばかりを並べないことが、単調さを避ける近道になります。
施工の種類ごとにページを分ける情報整理
一台の車に対してできる施工は幅広く、まとめて説明すると要点がぼやけてしまいます。ラプターライナー、防錆、エアブラシ、全塗装のように種類ごとのページを設ければ、読者は自分の目的に近い情報だけを選んで読み進められます。
ナビゲーションとフッターの双方から各ページへ入れるようにしておけば、どの位置から読み始めても目的地へたどり着けます。トップページでは概要にとどめ、詳しい説明は個別のページへ渡すという役割分担が、サイト全体の見通しを良くしています。
まとめ:写真と一色のアクセントで整えた板金塗装のサイト
合同会社 WHITE LINE のウェブサイトは、色数を絞った配色、英字見出しと和文サブコピーの反復、形をそろえた角丸ボタンという三つの約束事を最後まで守り抜くことで、静かでまとまりのある印象をつくり出しています。装飾に頼らなくても、写真と余白と一色のアクセントだけで個性は十分に立つと分かる見本です。
新潟県糸魚川市の姫川駅から車でおよそ1分という場所を拠点に、自動車の板金塗装をはじめ防錆やカスタムペイントまで幅広く手がけている会社であることも、サイトを一巡すれば自然と伝わってきます。デザインの参考としても、依頼先を探す手がかりとしても見応えのあるサイトです。
写真の質感や色の効き方は、実際の画面でこそよく分かります。新潟で全塗装やカスタムペイントの仕上がりを公式サイトで確かめるところから、サイトづくりの参考探しや依頼先選びを始めてみてください。







