いしだ動物病院

外部ページURL

セージグリーンと肉球アイコンで
やさしさを伝える動物病院サイト

いしだ動物病院の公式サイトは、セージグリーンと白を基調にした静かな画面に、丸みのある形と自然光の写真を重ねることで、動物病院に対する身構えをやわらげるデザインにまとまっています。医療機関としての清潔感と、動物と暮らす人に向けた親しみやすさが、一つの画面の中で両立しています。

ここでは、埼玉県さいたま市北区土呂町にあるいしだ動物病院のサイトを題材に、配色、ファーストビュー、タイポグラフィ、写真の扱い、情報の並べ方といった観点からデザインを読み解きます。動物病院やクリニックのサイトを企画する際に、そのまま検討材料にできる見本としてご覧ください。

結論:色と形の両方で「やさしさ」を組み立てています

このサイトのデザインを一言でまとめると、色と形という二つの要素を同じ方向へ揃えている点に特徴があります。彩度を抑えた緑を全体の基調に据えたうえで、画面に登場する要素の角をほとんど丸めており、視覚的な刺激を意図的に弱めています。

動物病院は、飼い主にとっても動物にとっても緊張を伴いやすい場所です。その前提に対して、色でも形でも角を立てないという方針を最後まで貫くことで、閲覧している段階から気持ちの負担を軽くする設計になっています。

セージグリーンと白を軸にした配色

画面の主役になっているのは、くすみを含んだ淡い緑(およそ #a4cba9)です。この緑は、診療時間と電話番号を載せた帯、診療案内のアイコンを収める円、フッターの帯など、情報のまとまりを示す場所に繰り返し使われています。

一方で、実際に読ませる情報は白い角丸のカードに載せ、文字はチャコールに近いグレーで組んでいます。緑を面として広く敷き、その上に白いカードを浮かべる構造にしたことで、背景と情報の境目がはっきりし、どこを読めばよいのかが迷わず分かります。ファーストビューのキャッチコピーだけは緑みの強いターコイズ寄りの色を当てており、最初に目を留めさせる一点として働いています。

丸みを共通言語にした形の統一

形の面でも一貫性があります。情報カードは角丸、診療案内のアイコンは正円、院長の写真は不定形のやわらかいマスク、ファーストビューと下の帯の境目は直線ではなく弧を描いた曲線で切り替わります。

直線と直角を避けるという判断がページ全体で守られているため、セクションごとに内容が変わっても印象が途切れません。トーン&マナーを言葉ではなく形のルールで担保している例として参考になります。

ファーストビューはコピーと写真で役割を分けています

ファーストビューは、左半分にテキスト、右半分に写真という単純な分担で構成されています。要素の数を絞りながら、伝えたい姿勢と病院の雰囲気を同時に見せる作りです。

左にコピー、右に写真という視線の流れ

左上にロゴを置き、その下にキャッチコピー、さらに小さな文字のリード文を続けることで、視線が自然に上から下へ落ちる流れができています。ロゴは淡い緑の角の丸い枠に犬と猫を線で象ったシンボルを収め、その右に和文のロゴタイプと字間を広げた欧文表記を添える構成です。右側には、人が犬と猫に寄り添う写真を大きく配置し、背景の葉のぼけと室内に差す自然光でやわらかさを出しています。

注目したいのは、写真の左端が白へ溶け込むように処理されている点です。輪郭のはっきりした矩形で切らずに背景と混ぜているため、文字が写真に近づく部分でも読みやすさが落ちず、左右の分割線も感じさせません。

字間を広げたタイポグラフィ

キャッチコピーは二行に分けたうえで、文字と文字の間隔を大きく開けています。一文字ずつが独立して見えるほどの字間は、読ませる速度を意図的に落とし、言葉の調子をゆっくりしたものへ変える効果があります。

この処理は見出しでも共通していて、「診療案内」「ごあいさつ」「当院について」といったセクション見出しは、いずれも中央揃えで字間を広く取り、細めのウェイトで組まれています。書体そのものを主張させるのではなく、余白と間隔で語調を作る方針が読み取れます。

一枚完結の縦構成で知りたい順に並べています

ページは複数のセクションを縦に積んだ一カラム構成で、上から順に読み進めるだけで病院の概要が把握できるようになっています。並び順そのものが、情報設計の意図を表しています。

診療時間と連絡先を上下で反復しています

ファーストビューの直下には、診療時間の表と電話番号がすぐに現れます。電話番号は画面の中でも際立って大きく、細いウェイトの数字で組まれており、装飾を足さずにサイズだけで優先度を示しています。

同じ構成の表と電話番号は、ページ最下部の帯にもう一度置かれています。どこまで読んだ人でも、その場で連絡先にたどり着ける形です。フッターにはロゴと住所、Instagramのアイコンも並び、ページを離れる直前の受け皿になっています。

肉球のアイコンで診療日を示しています

診療時間の表は、曜日ごとの診療の有無を丸やバツではなく肉球のアイコンで示しています。診療のない枠には長い横線を置くだけにとどめ、記号の種類を最小限に抑えています。

これは、業種の性格をそのまま記号へ落とし込んだ好例です。一覧性を損なわずに親しみを足せるうえ、無機質になりやすい表という要素にもトーンを行き渡らせています。表は白い角丸のカードに載っているため、緑の帯の上でも視認性が確保されています。

おしらせとコラムを同じカードで並べています

診療時間の下には、おしらせの一覧が続きます。各行は日付、内容の種類を示す小さな緑のラベル、本文という三つの要素で組まれ、白い角丸のカードに一件ずつ収まっています。ラベルにだけ色を持たせることで、行を目で追ったときに種類の違いが分かる作りです。

その下に置かれたコラムも同じ白いカードで、記事名と更新の目安が示されています。おしらせとコラムでカードの形を共通にしているため、更新されていく情報はこの位置にまとまるという構造が自然に伝わります。

図版と表を使い分けて内容を伝えています

診療の内容と病院の基本情報は、どちらも文章に頼らず、図版と表という異なる手段で見せています。情報の性質に応じて表現を変えている点が、このサイトの特徴です。

円形のアイコンで診療内容を分類しています

診療案内のセクションでは、淡い緑の円を四つ横並びにし、その中に線画のイラストを収めています。聴診器、手術台、ワクチンの容器と注射器、犬とはさみという具合に、扱う内容が一目で分かる絵柄が選ばれており、下に「一般内科」「一般外科」「各種ワクチン・予防」「トリミング」というラベルが添えられています。

説明文を並べる代わりに図で分類を示すことで、スクロールの途中でも診療の全体像がつかめます。円という形を採用したことも、前述の丸みの方針と揃っています。

表組みと写真のギャラリーを横に並べています

「当院について」のセクションは、左に項目と内容を対にした表、右に写真のギャラリーという構成です。表には病院名、住所、電話番号、診療時間、休診日、従業員数、診療対象動物、駐車場、最寄り駅といった項目が並び、必要なところだけを拾い読みできます。獣医師、愛玩動物看護師、トリマーがそれぞれ在籍することや、診療の対象が犬と猫であることも、この表から読み取れます。

右側には建物の外観写真が大きく置かれ、その下にサムネイルが横に並び、右端には次の写真へ送る矢印が見えます。外観と院内の様子を同じ場所で確認できるため、初めて訪れる人が抱きやすい不安を先回りして減らす配置になっています。

ごあいさつのセクションで診療にあたる人を見せています

ごあいさつのセクションは、左に院長の写真、右に院長の紹介とあいさつ文を置く構成です。写真は黒猫を抱いた姿で、輪郭を不定形のやわらかいマスクで抜いており、証明写真のような硬さを避けています。ここでも、前述の丸みの方針が守られています。

右側には院長の石田 誠様の名前と欧文表記が添えられ、その下に経歴と所属・資格が続きます。2011年に北里大学獣医畜産学部獣医学科を卒業し、埼玉県内の動物病院での勤務医、日本獣医生命科学大学附属動物医療センターでの研修医、企業が運営する動物病院での院長やマネージャーという歩みが、簡潔な箇条で並びます。所属・資格としては、日本獣医がん学会と獣医腫瘍科認定医Ⅱ種が記載されています。

誰が診療にあたるのかを写真と経歴の両方で示すことは、医療系のサイトの信頼性に直結します。文章量を増やさず、名前、顔、経歴、資格という四つの要素を一画面に収めている点が、この構成の要点です。

さいたま市北区で動物病院のサイトを設計するときの観点

ここまで見てきた要素は、動物病院のサイト全般に応用できます。動物病院を探す人は、体調への不安を抱えたまま検索することが多く、画面の第一印象と情報の見つけやすさが、その後の行動を左右します。

具体的には、次のような観点が検討材料になります。

  • 診療時間と休診日を、スクロールの早い段階で確認できるか
  • 電話番号や所在地といった連絡手段へ、どの位置からでもたどり着けるか
  • 犬や猫など、診療の対象になる動物が明示されているか
  • 診療にあたる獣医師の顔と経歴が分かるか
  • 外観や院内の写真で、訪れる前に雰囲気を確認できるか
  • 駐車場や最寄り駅など、移動手段に応じた案内があるか

いしだ動物病院のサイトは、これらを一枚のページの中に収めています。情報量を欲張らず、必要な項目に絞ったうえで、色と形のルールを最後まで崩さないという判断が、結果として読みやすさにつながっています。

まとめ:やさしさを色と形で表した動物病院サイトの見本

いしだ動物病院のサイトは、セージグリーンと白の配色、丸みで統一した形、自然光の写真、そして肉球のアイコンのような業種ならではの記号を組み合わせ、動物病院に対して抱かれやすい緊張感をやわらげる方向でまとまっています。装飾を足すのではなく、角を落として余白を取るという引き算の設計が、全体を貫いています。

診療時間と電話番号をページの上下で反復し、診療の内容を図で示し、院長の経歴までを一枚に収めた情報設計は、訪れる前に知りたいことへ素直に答える形になっています。医療機関のサイトでありながら硬さを感じさせない見本として、参考になる部分が多いはずです。

実際の配色や写真の質感、スクロールに沿った情報の並びは、画面で確かめるとより分かりやすくなります。さいたま市北区で動物病院を営むいしだ動物病院の公式サイトも、あわせてご覧ください。