株式会社FIXER

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青緑一色の固定ナビと余白で
原状回復の専門性を伝えるサイト

株式会社FIXERのウェブサイトは、深い青緑を主役に据えた静かな画面と、左端に固定されたナビゲーションが印象に残ります。賃貸住宅の原状回復やリフォームという、写真も情報量も多くなりがちな分野を扱いながら、使う色を絞り込み、余白を大きくとることで、内容が整理されて見えるように作られています。

この記事では、横浜市や川崎市を対応地域に含むFIXERのサイトを、配色、ファーストビュー、情報設計、導線という順番で読み解きます。リフォームやユニットバス、キッチンといった住まいの工事を扱うサイトを企画する立場から見ても、参考にできる工夫が多く見つかります。

青緑一色に絞った配色が全体の印象を決めています

このサイトの印象を決めているのは、彩度を抑えた青緑です。ナビゲーション、見出し、ボタンといった読者が目印にする要素だけをこの色でそろえ、そのほかは白と黒に近いグレーだけで構成しています。ここでは、色の使い分けを面の作り方、差し色、余白という三つの角度から見ていきます。

ナビゲーションの面をそのままブランドカラーにしています

左端の帯は画面の横幅のおよそ二割を占め、深い青緑で塗りつぶされています。この面積の大きさによって、ページを開いた瞬間にブランドカラーが記憶に残ります。ロゴマーク、サイト名、メニューが縦に並び、白い文字との明度差が大きいため、視認性も確保されています。

この帯はスクロールしても画面に残る作りになっており、ページの下の方まで読み進めてもメニューが視界から外れません。表示中のページには小さな白いバーが左端に付き、文字も太く表示されます。色を増やさずに現在地を示すこの処理は、色数を絞ったデザインと相性の良い方法です。

差し色はロゴのオレンジだけにとどめています

青緑以外で目を引くのは、サイドバー上部にあるロゴマークのオレンジです。小さな立方体を積み上げたような形をしていて、青緑の面の中で自然に浮かび上がります。差し色をロゴだけに限定しているため、ページのどこを見ても色がうるさくなりません。

本文側の見出しやボタンも同じ青緑でそろえられています。色の意味づけが一貫しているので、読者は青緑の文字を見出しか操作できる場所として自然に受け取れます。SNSのアイコンだけはそれぞれのサービス本来の色を保っていますが、面積が小さいため全体のトーンは崩れていません。

白と余白で写真を主役にしています

本文エリアは白を基調とし、左右にたっぷりと余白が確保されています。施工写真は色味も明るさもばらつきが出やすい素材ですが、白い背景と広い余白が緩衝材になり、写真同士がぶつかって見えません。

段落の間隔も広めにとられ、文章量の多いブロックでも圧迫感がありません。読み物としての読みやすさを優先した設計だといえます。文字組みでは、メニューやラベルにセリフ体を、本文にゴシック体を割り当て、役割の違いを書体でも示しています。

ファーストビューは事業の輪郭を一画面で伝えています

トップページの最初の画面は、建物の外観写真の上に大きな見出しを重ねた構成です。単に雰囲気の良い写真を敷くのではなく、写真、ロゴ、文字を層のように重ねて奥行きを作っています。ここでは背景の作り、見出しと補足の関係、画面右上の要素という三点を見ていきます。

写真とロゴを重ねた奥行きのある背景です

背景には、木を使った建物の外観と植栽を写した写真が敷かれています。全体に暗いフィルターが掛かり、その上へ半透明の円形ロゴが大きく置かれています。写真、ロゴ、文字という三つの層が重なることで、平坦になりがちな一枚写真の背景に奥行きが生まれています。

暗いフィルターのおかげで白い文字がはっきり読め、それでいて写真の内容も判別できます。読ませることと見せることを両立させた処理です。

見出しで姿勢を示し、その下で業務の範囲を具体化しています

見出しは字間を広くとった白い大きな文字で、二行にわたって掲げられています。原状回復に向き合う姿勢を短い言葉で言い切る組み方で、写真の上でも視線が迷いません。

その下には、賃貸住宅の原状回復工事や退去立会いの代行、入居中の修繕、リフォームやリノベーションといった業務の範囲が小さな文字で添えられています。キャッチコピーだけで終わらせず、扱う工事の種類まで同じ画面に置いているため、初めて訪れた人でもどこまで相談できる会社なのかをすぐ把握できます。

画面右上には検索用のアイコンだけが置かれています

ファーストビューの右上には、虫眼鏡の形をした小さなアイコンが配置されています。上部に情報を詰め込まず、探すための手段だけを最小限の面積で残した判断です。

グローバルメニューは左のサイドバーに集約されているため、画面上部は写真と見出しに専念できています。役割の重複を避けたことで、最初の画面が静かなまま保たれています。

情報設計は事業内容から第三者の評価へと進みます

トップページの流れは、何ができる会社なのかという説明から、実際に依頼した人の評価へと段階的に進みます。読者の疑問が生まれる順番に沿ってブロックが並んでおり、同じ形式が繰り返される点にも配慮が見られます。ここでは三つのブロックの作りを取り上げます。

四つの領域をカードで並列に示しています

ファーストビューの直後には、専門とする領域を一文でまとめた見出しが中央に置かれ、その下に写真付きのカードが二列二段で並びます。左に写真、右に青緑の小見出しと短い説明という組み合わせが、すべてのカードで統一されています。

原状回復の工事、リニューアルとリフォーム、退去立会いの代行、入居中の修理とメンテナンスという四つが同じ大きさで扱われており、どれが主でどれが従かを決めつけない見せ方になっています。写真もそれぞれ作業の場面を写したものが選ばれ、文字だけでは伝わりにくい業務の中身を補っています。

お客様の声を地域とタグで構造化しています

評価を紹介するブロックは、細い区切り線で一件ずつ仕切られています。左の列には市や区の名前が大きな青緑の文字で入り、その横に依頼者の呼称が小さく添えられ、続けてマンションリフォームや店舗内装といった短いタグが並びます。

その下に感想の文章が入り、右側には施工写真のスライドが置かれます。写真の下には施工前などの短い説明と、丸い形のページ送りが表示され、今どの写真を見ているのかが分かります。地域、工事の種類、写真、感想という四つの情報が同じ順番で繰り返されるので、掲載数が増えても読み比べやすい構造です。

質感の異なる一枚で流れを区切っています

評価のブロックが終わったあたりには、職人が工具を扱う場面を版画のように加工した横長の画像が差し込まれています。写真が続いた後に質感の違う画像を一枚入れることで、画面の単調さが解消され、ページが切り替わったことも伝わります。

その手前には、ほかの施工事例へ進むための横長の青緑のボタンが置かれ、その左に円形のSNSアイコンが添えられています。もっと事例を見たい読者の受け皿を、区切りの直前に用意した配置です。

問い合わせの導線には独自の判断が表れています

このサイトでもっとも特徴的なのは、問い合わせの扱い方です。入口をできるだけ増やそうとするサイトが多いなかで、FIXERは受け付ける相手をはっきり書いたうえでボタンを置いています。ここでは問い合わせのブロック、フッター、下層ページの三点から導線を見ていきます。

条件を説明してからボタンを見せています

問い合わせのブロックでは、まずサイトから直接の依頼は受けていないこと、依頼の際は所有する物件の管理会社へ相談してほしいことが書かれています。その次に、取引のある管理担当者に向けた案内が太字で示され、最後に横長の青緑のボタンが置かれます。

説明、対象の明示、ボタンという順番になっているため、対象ではない人が押してしまう迷いが減ります。取引の形が決まっている事業では、入口を広げるより条件を先に伝える方が親切だという判断が読み取れます。

フッターは要素を絞って着地させています

フッターには、下層ページへの文字リンクと、丸いSNSのアイコン、そして著作権の表記だけが置かれています。情報を詰め込まず、必要な出口だけを残した構成です。

サイドバーのメニューが常に見えているため、フッターで改めて全メニューを繰り返す必要がありません。固定ナビゲーションを採用したことの利点が、ページの終わりにも表れています。

下層ページで専門性と人を見せています

グローバルメニューからは、会社の情報をまとめたページ、メンバーの紹介ページ、よくある質問のページ、そして入居前の点検サービスを紹介するページへ進めます。トップページを事業の概要にとどめ、詳しい話は下層で扱う整理です。

メンバー紹介のページでは、代表取締役の伊藤 聖織様をはじめとする在籍者が、写真と経歴を添えて並びます。よくある質問のページでは、原状回復工事がどのような工事なのか、現地調査は必要なのか、依頼はどのように進めるのかといった疑問に答え、対応できる地域は東京都と神奈川県の一部を色分けした地図で示しています。文章と図に役割を分けた説明の仕方です。

横浜や川崎でリフォームを探す読者に向けた見せ方の視点

ここからは、横浜や川崎でリフォームを検討する読者という文脈に置き換えて、この種のサイトから学べる一般的な考え方を整理します。地域名と工事の種類で探す読者に対して、画面のどこで何を伝えるのかという視点です。

対応できる地域をあいまいにしません

住まいの工事は現地へ足を運ぶ仕事なので、読者はまず自分の家まで来てもらえるのかを確かめます。FIXERのサイトが質問のページで地域を明示し、地図まで添えているのは、この疑問に早く答えるための工夫です。

横浜市や川崎市のように市域が広い地域では、市の名前を書いておくだけでも読者の判断が速くなります。文章と地図を併用すると読み飛ばされにくくなり、問い合わせのすれ違いも起こりにくくなります。

水回りの工事は施工前と施工後の両方で語ります

キッチンやユニットバスのように設備そのものを入れ替える工事では、完成した写真だけでは変化の大きさが伝わりません。作業前の状態を並べて見せると、どこがどう変わったのかが一目で分かります。

FIXERのサイトでも、事例のスライドに作業前の写真が含まれ、写真の下に短い説明が添えられています。同じ位置に同じ形式で説明を置くと、読者は写真を見る前に何を見ればよいのかを準備できます。

依頼の流れを先に示します

リフォームは相談から着工までの手順が分かりにくく、それが問い合わせをためらう原因になります。誰がどこへ連絡するのかを画面上ではっきり書いておくと、読者の不安が減ります。

FIXERのサイトは、窓口が管理会社であることを明記することで、この点をあらかじめ解消しています。受付の方針を隠さずに書く姿勢は、業種を問わず参考になります。

まとめ:落ち着いた配色と一貫した型が生きたサイトです

FIXERのサイトは、青緑一色に絞った配色、左端の固定ナビゲーション、繰り返される情報の型という三つの要素によって、専門性の高い事業を落ち着いたトーンで見せています。派手な演出に頼らず、読み手が必要とする順番で内容を並べたことが、そのまま信頼感につながっています。

写真の多い業種でサイトを設計するとき、色数を絞る、余白を確保する、同じ形式を繰り返すという方針はそのまま応用できます。問い合わせの条件を先に伝える割り切りも、受け付ける相手が決まっている事業では有効な選択肢になります。

横浜でキッチンのリフォームを検討するときの参考に、FIXERの公式サイトでデザインを確かめてみてください